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記念式典では卒業生と在学生が国際教養大の魅力について語り合った=2024年7月20日、秋田市、滝沢隆史撮影

 すべての授業を英語で開講し、全学生に1年間の留学義務を課すなど、特色のあるカリキュラムで注目される公立大学法人国際教養大(秋田市)が今春に開学20周年を迎え、20日に同大で記念式典があった。

 関係者ら約380人が出席。モンテ・カセム学長は式辞で「この20年間を振り返ると、喜びや感動、夢や力を与えてくれたのは、学生たちだ。自分たちが新しい大学をつくる、というスピリットに裏打ちされた学生たちの行動力が、この大学を支えてくれた」と述べた。

 在学生と卒業生の3人が、同大の魅力や期待を語り合った。4年の伊藤志帆さんは「キャンパスでグローバルな課題を学び、(秋田の)ローカルな現状をいかして活動できる。国際教養大が秋田に存在する意味はすごく大きい」。プロバスケットボールB1・秋田ノーザンハピネッツを運営する会社を経営する1期生の水野勇気さんは「世界200以上の大学と提携している国際教養大のネットワークは、秋田の財産だ」と強調した。

 秋田県湯沢市出身の菅義偉前首相の基調講演もあった。(滝沢隆史)

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